#04 時代は変わる


モーニング娘。は今年で十周年。あの頃十代だった俺も今じゃ28歳。社会的にはまだ青二歳だし、頭ん中と下半身はまだまだ若いつもりだが、それでも女子中高生からすれば立派なおっさんになってしまった。
十代のうちは自分が中年そして老人になっていくということがなかなか想像できない。成長することしかしらず、老けるということを体験したことがないからだ。十代の頃、知り合いのおっさんが「自分と同世代のスポーツ選手が引退を迎えたとき、年食ったことを痛感させられるな」と語っていたのを、そういうものなのかと、どこか遠い出来事のように聞いていた。


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安倍なつみの新曲「Too far away〜女のこころ〜」のオリコンによる初動セールスが9380枚。


この枚数だけ提示されても「それがどうしたの?」で終わってしまうが、実はこの週、月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)の新曲「ハッピー☆彡」の二週目とぶつかっていて、向こうさんのセールスは11010枚だった。(ちなみに初動セールスは27428枚!!)


スポーツの世界でも今回の結果のようなことはよくある。総合格闘技の世界ならしょっちゅうだ。カリスマとあがめられていた選手が年とともに老いていき、勢いのある若武者に無残なくらいに虐殺されてしまう。
女性アイドルの賞味期限は早い。安倍なつみは現在25歳。年齢的にも、キャリアを見てももうベテランの域に達している。並みのアイドルならとっくにアイドルを廃業している年齢なのだ。


別に俺は安倍ヲタやってたわけじゃねえけど、やっぱりなっちっていったら、十年間モーニング娘。ハロプロを見てきたものたちにとっては、その象徴みたいな存在なわけで。なんか、こういう結果を見ると、一つの時代が終わりを迎えつつあるんだという、物凄く寂しい気持ちを覚えてしまう。


同時に、ついに久住みたいな存在が出てきたことを喜ぶ気持ちがある。「久住が凄いんじゃねえ、月島きらりのおかげに過ぎない。アニメタイアップなら俺の推しメンでも売れていた」なんて意見を狼でよくみかけるが、情報だけで判断して、自分の目で久住をしっかりと見てないんじゃないか。目ん玉おっぴろげて、よ〜く観察してみなさい。久住小春・・・、こいつは、間違いなく本物だぜ。


今俺たちはハロプロの時代が変わる瞬間を体験しているのだ・・・!!


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永遠のお子様キャラクターだったはずの辻ちゃんも、妊娠して結婚する。永遠なんてもんは存在しないのだ。アイドルとして旬を過ぎたとしても、歌手としてとか、女優としてとか、本格的にその道を究めていく道はある。
ただ、俺たちはあまり安倍なつみを常識の範囲内で考えない方がいいかもしれない。なにせ、この人は今まで何度もこういった危機に陥ったが、その度にその逆風を撥ね退けてきた。久住の前にも後藤や松浦など王座を奪われたが、いつの間にか向こうの方が勢いが落ちていた。熱愛、盗作と致命的なスキャンダルに二度見舞われたが、何事もなく復活した。安倍なつみは、ゾンビのような生命力を持った人なのだ。




この話題、先にはっちまん先生http://d.hatena.ne.jp/hatchman/20070516#p1が触れられております。